
外壁塗装の相場を的確に判断するポイントを具体的に箇条書きしていきます。ご自宅にあった適正価格を知ることができます。
塗装工事業はセーフティーネット保証5号の指定業種です。
私が、友人に
『外壁塗装の費用ってどれくらいかかるの?』
と世間話で問われたら
『およそ100万円程度だよ。』
と答えます。
ということで
外壁塗装の費用相場は100万円程度
ということになる。
が
つづきもある
☆目次
▶外壁塗装の足場仮設費の相場
▶劣化状況、大きさ、家の形で費用はかわる
▶塗る箇所で費用はかわる
▶塗料の種類で費用がかわる
▶外壁塗装の工事日数でも費用はかわる?
▶トータル外壁塗装費用は?
▶簡単に外壁塗装の費用と相場を調べる
1 外壁塗装の足場仮設費の相場
外壁塗装の時必ずついてくるのが、足場です。
この足場代は30坪程度の家で12万円~20万円程度します。
よく騙されるのが
- 足場代無料キャンペーンで足場代をサービスします。
- 近所で工事をするので足場代運搬費等がかからないのでタダにする。
このパターンです。
足場代は12万円~20万円するのです。
それが無料になることは絶対にありえません。
いわゆる稚拙な営業トークです。
- つかみはOK
- 契約を急がせる
という裏があります。
このような場合、見積書上は足場費用はゼロでしょうが、その分、他の項目に転嫁されトータル同じくらいの費用になるか、相場以上にふっかけられてるという場合もあります。
足場をしなくても、はしごや脚立で塗れないことはありませんが、安全性、質の高い工事、効率のよい工事では必ず足場をかけて工事してもらった方がよいです。
この足場組む方法として
- 塗装業者が足場を持っていて、自社で組むパターン
- 塗装業者が足場をリースして、自社で組むパターン
- 塗装業者が足場業者に依頼して、組んでもらうパターン
- 塗装業者が足場業者に依頼して、足場業者がリースして組んでもらうパターン
があります。
塗装業者が足場を持っていて、自社で組むパターンが一番費用を抑えることが出来ると思いますが、塗装業者が足場業者に依頼して、組んでもらうパターンが一番多いです。
足場費用だけに注目せずトータール的に判断した方が賢明です。
足場代だけでも外壁塗装の費用の10%~20%を占める重要な要素です。
2 劣化状況、大きさ、家の形等で費用はかわる
外壁塗装は家の劣化状況、大きさ、建物の形で大きく変わります。
建坪は同じでも真四角の家と入り組んだ家だと、手間が変ります。
劣化が進行していると、塗装だけでは不十分で腐った部分を大工に交換してもらったり、左官屋にモルタルを塗りなおしてもらう場合もあります。
こういった塗装とは関係ないような手間も外壁塗装の費用に含まれます。
3 塗る箇所で費用はかわる
家の塗り替えは家によって塗る箇所が違います。
大きく違うのは、
屋根塗装の有無
コロニアル・乾式用瓦(モニエル瓦)・セメント瓦・トタン屋根等は塗装が必要です。
陶器瓦は塗装しません。
木部・鉄部等の付帯部分の量
木部や鉄部等は劣化しやすい部分です。
この部分の量や劣化状況は大きく費用差が出来る部分です。
シーリングの打ち替えの有無
サイディングの外壁が増えてきてます。
このサイディングの外壁はシーリングの打ち替え工事が必要です。
モルタル壁には出てこない工事です。
シーリングの打ち替え工事は、
塗装業者が直接シーリング工事をする場合
塗装業者がシーリング専門業者に依頼する場合
があります。
費用は30坪程度の家で15万円~25万円程度です。
一般的に外壁塗装の費用にこのような付帯部分の塗装費用も含まれます。
4 塗料の種類で費用はかわる
外壁塗装をするときに塗料の種類がたくさんあります。
今、よく使われている塗料は
ウレタン系・シリコン系・フッ素系・無機系・光触媒
等があります。
|
耐久性 | 価格 |
---|---|---|
ウレタン系 | ☆ | ☆☆☆☆ |
シリコン系 | ☆☆ | ☆☆☆ |
フッ素系 | ☆☆☆ | ☆☆ |
無機系 | ☆☆☆☆ | ☆ |
光触媒 | ☆☆☆☆ | ☆ |
このように塗料の種類でも大きく費用が変ります。
因みに30坪程度の家の外壁・屋根・付帯部分を含めたすべての塗料代は
水性シリコン系塗料を使用した場合 10~15万円程度
無機系塗料を使用した場合 30~40万円程度
塗料のグレードによって外壁塗装の費用を数種類用意して見積を提出される業者が多いです。
5 外壁塗装の工事日数でも費用はかわる?
外壁塗装を実際に塗るのは職人です。
この職人が何人で何日で作業するかによって当然費用はかわります。
よく建設業界では人工という単位を使います。
1人工=一人の職人が1日です。
2人工=一人の職人が2日あるいは二人の職人が1日です。
外壁塗装の場合20人工~35人工程度で住宅1軒を塗装します。
あくまで一人前の職人の計算ですが、中には見習いやアルバイト、まだ経験の浅い職人が混ざる場合もあります。
一人前の塗装職人の日当は2万円前後です。
優秀な職人が塗ると手間代だけで、40万~70万円の費用がかかります。
もちろん見習い程度の職人が塗るとその費用は半分程度になることもあります。
外壁塗装の費用の大半を占める部分です。
この部分の費用の割合が大きいほど価値ある外壁塗装と言えます。
6 トータル外壁塗装費用は?
外壁塗装は、足場代 塗料代、職人人件費、会社経費及び利益でおおよそをを知ることができます。
会社経費・利益は一般的に契約金額の30%程度なら良心的な会社だと言えます。
一般的な30坪程度の家で外壁が150平米 屋根が100平米 窯業サイディングのシーリング打ち替えのあるモデルケースの相場は
シリコン系またはフッ素系の塗料で塗装すると
シリコン | フッ素 | |
---|---|---|
外壁 | 1,600~2,500円/㎡ | 2,500~4,500円/㎡ |
240,000~375,000円 | 375,000~675,000円 | |
屋根 | 1,800~2,700円/㎡ | 2,800~4,700円/㎡ |
180,000~270,000円 | 280,000~470,000円 | |
足場 | 120,000~200,000円 | 120,000~200,000円 |
付帯部塗装等 | 150,000~200,000円 | 150,000~200,000円 |
サイディングの目地シーリング | 150,000~250,000 | 150,000~250,000 |
合計 | 840,000~1,295,000円 | 1,075,000~1,435,000円 |
となります。
もっと簡単で正確に費用を算出できる方法を次でご紹介します。
7 簡単に外壁塗装の費用と相場を調べる
外壁塗装は様々な要因で費用は変わります。
実際の費用は塗装業者に見積ってもらうのが一番です。
見積だけならどの業者に頼んでも無料です。
今すぐ必要性は感じないが、数年後を見据えて、おおよその費用やその地域の相場を知りたい場合等は
ネットの一括見積専用サイトがおすすめです。
業者に断りを代行してくれるサイトもあります。
塗装業者から郵送で見積を送ってもらい、断り代行サービスで業者に断りの連絡をしてもらえばOKです。
もちろん、すべて無料です。
見積をとるだけなら外壁塗装の窓口
がおすすめです。
実際にご検討の場合は下の記事を参考に慎重に業者選びしてください。
をご参考ください。
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まとめ
外壁塗装を依頼する上で価格というのは大事な部分です。
ぼったくられるのは嫌です。
価格や塗料より業者の考え方や工事の内容をもっと深く検討してほしいと思います。
外壁塗装は一筋縄ではいきません。
集客方法は欺傲心の塊です。
使用塗料缶の撮影や中塗りの色変え等巧みな集客手法がはやってますが
ここまでするからご安心ください。と言わんとばかりですが、
そんなことをアピールする業者はそこまでしても信じられません。が私の回答です。
また
外壁塗装の良し悪しを使用塗料に委ねる風潮がある。
そもそもこれが大やけどのもとである。
どんなに耐久性の高い塗料を本当に使っても数年で剥げることについて思考停止状態のまま契約をされる方が多い。
そんなことを教えてくれる業者もいなければそんなことをわざわざ自社HPで紹介することもない。
依頼した会社の方針や、知識量、最終的には職人の力量がすべてです。
職人の力量をはかるということは困難なので、ご自分の知識を蓄えることが一番の近道になる。
自分の家に合った施工方法から費用までよく検討・比較して、納得できる、信頼できる業者を探すのが一番重要です。
カモがネギしょってやってきたパターンにならない為に以下を参考に検討してください。
外壁塗装 9割の方を成功に導いた7つのポイント