最近外壁塗装の塗料で主流になってきたラジカル制御型塗料ですが、一体どのようなものなのでしょう?
塗膜の中に潜む劣化因子=ラジカルの動きをゆるめ、塗膜の劣化を遅らせるという技術です。
従来は、塗料の材質(樹脂)により耐久性を高めていくという考え方でしたが、新しい角度から塗膜の劣化を防
ぐ、長持ちさせるという考え方です。
☆目次
▶1 ラジカルのさきがけはニッペパーフェクトトップ
▶2 ラジカル塗料エスケープレミアムシリコン
▶3 ラジカル塗料アレスダイナミックトップ
▶4 ラジカル制御型塗料のあれこれ
▶5 ラジカル制御型塗料のコストパフォーマンスは最高
▶6 後発組が性能がよくなる傾向にある
▶7 ラジカル塗料のデメリット
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1 ラジカルのさきがけは ニッペパーフェクトトップ
2012年9月25日より発売されている日本ペイントのニッペパーフェクトトップです。
当時はまだラジカル制御型の塗料はなく、この部分に着目した日本ペイントさんは流石だなと思います。
紫外線による塗膜劣化は、塗料の白色顔料として使用される酸化チタンが紫外線を吸収することにより発生する劣化因子「ラジカル」が塗膜中の樹脂を破壊することが一因であるため、当社独自の新技術である「ラジカル制御技術」によって「ラジカル」の発生を制御。これによりアクリル樹脂系塗料でありながら、当社従来シリコン樹脂塗料を越える高い耐候性を実現しました。
つまり、ラジカル制御型のさきがけ的存在のパーフェクトトップは、樹脂にアクリルを採用してます。
当時から主流であったシリコン系塗料ですが、ラジカル制御という技術により、アクリル樹脂でありながら、シリコン塗料の耐久性を上回る高性能な塗料です。
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2 ラジカル塗料エスケープレミアムシリコン
エスケープレミアムシリコンは2014年11末に販売が開始されました。
従来の汎用塗料は紫外線、酸素、水などの影響で塗膜の中に劣化因子(ラジカル)が発生し、
結合材として使用される樹脂の結合が破壊され、塗膜劣化の原因となっています。
その劣化因子を発生、増加させる原因の一つが顔料として一般的に使用される無機酸化物です。
この無機酸化物は通常表面処理を施されておりラジカルの発生を抑制していますが、
エスケープレミアムシリコンではその表面を
①高緻密無機シールド層
②高緻密有機シールド層
でダブルでガードすることにより、
その発生をさらに抑制します。
③超耐候形特殊ハイブ
リッドシリコン樹脂
は劣化因子を捕捉し、塗膜の劣化の進行を抑制。長期的な保護効果を示し、
塗膜の耐候性を向上させます。
この3つのトリプルガード効果により住まいを長期に亘り守ります。
エスケープレミアムシリコンはシリコン樹脂を採用したラジカル(劣化因子)制御型塗料です。
日本ペイントから遅れること約2年エスケー化研がシリコン樹脂にラジカル制御技術を採用した塗料です。
エスケープレミアムシリコンは油性塗料に匹敵するくらいの艶で当時ビックリしました。
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3 ラジカル塗料アレスダイナミックトップは2液型
2016年3月に関西ペイントから発売が開始されたのがアレスダイナミックトップです。
塗膜破壊を引き起こす原因物質「ラジカル」は、塗料成分のひとつ「酸化チタン」に紫外線が
当ることで発生し、塗膜劣化を促進させます。
『アレスダイナミックTOP』は、関西ペイントテクノロジーにより塗膜劣化の原因物質である
ラジカルの発生を抑え、樹脂性能を最大限に引き出した高耐久性水系上塗塗料です。
機能としては、超低汚染・防かび・防藻を付与、艶の仕上がりは艶ありから3分艶までお客様
のニーズに合わせ選択できるようになっております
2016年
エスケープレミアムシリコンから遅れること1年半関西ペイントもシリコン樹脂にラジカル制御技術と搭載しダイナミックトップを発売してます。この材料はそのまま1液で塗装することも出来ますが、強化剤と組み合わせると密着性がまし、湿潤面・高湿度環境化でも塗装できる部分です。
天候に左右されない為、工期の遅れが少ないため、施主様・施工店いずれにとってもメリットが高い材料です。
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4 ラジカル制御型塗料のあれこれ
他にも
- ロックペイント ハイパービルロックセラ
- 菊水化学 K’s ロイヤルベストW(屋根用では珍しいラジカル制御型塗料です)
等があります。
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5 ラジカル制御型塗料のコストパフォーマンスは最高
ラジカル制御型塗料の最大の売りはコストパフォーマンスの良さです。
性能もさることながら、その割に安いという部分にあります。
シリコン系塗料の上に格付けされ、実績も出てきたフッ素系塗料ですが、安くなってきたとは言えまだまだお高いです。
無機系塗料なんてもっとお高いです。
外壁塗装の一番のポイントは職人の技術や丁寧さにあります。
という部分でもこのラジカル制御型塗料を選ぶのは無難な選択です。
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6 後発組が性能がよくなる傾向にある
各塗料メーカーどこもよい塗料の開発にしのぎを削っています。
そのおかげで日々進化した塗料を使い長持ちする塗装工事が出来ています。
ラジカル制御型塗料も、どうしても後から発売を開始した塗料メーカーの方が付加価値をつけ、より良い製品として発売される傾向があります。
中でもアレスダイナミックTOPの強化剤と組み合わせた仕様は現在このカテゴリー最強です。
アレスダイナミックトップの使用感は確実に他と違います。と職人が口をそろえます。
他のラジカル塗料は今までの水性シリコン塗料とほとんど同じですが、アレスダイナミックトップは塗った感じが違います。
特に養生をはぐ時等塗膜の感じが違います。
とある職人はフッ素に近い感じ
あくまでも感覚的なことですし、科学的根拠はないのですが、後発であるアレスダイナミックトップは関西ペイントというメーカーの裏づけもありますし、おすすめできる塗料です。
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7 ラジカル制御型塗料のデメリット
- ラジカル塗料のデメリットで一番よく言われるのは実績が少ないという部分です。確かにまだ新しい塗料なので今後の経年劣化を見ていくしかない部分ではあります。
昨今聞きなじみのないメーカーから販売されている高性能な塗料は塗料の実績、塗料メーカーとしての実績もない為、手放しではオススメできません。
しかし、日本のTOP3メーカーで足並み揃えて販売されている塗料なので、確実に今後の主流になります。
- ラジカル制御という新しい技術を採用した塗料のラインナップ自体が少ないため選びにくいという部分もあります。
- 一番注意していただきたいのは、せっかく比較的高性能でコストパフォーマンスのよいとされるラジカル塗料なのですが、新しいということで、塗装業者による価格の高設定が目につきます。予算の妥当性にはくれぐれも目を光らせてください。
これで最後です。
外壁塗装 9割の方を成功に導いた7つのポイント
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